大学生の教材費は高価になることが多く、教科書を「メルカリ」「ラクマ」「ヤフオク」等のフリマアプリで手に入れる人が少なくありません。
しかし、同じタイトルの教科書を手に入れても、「先生が指定しているページと書いてあることが違う」「内容が全く違う」など、授業で指定された全く同じの教科書ではないことが多いです。泣く泣く、大学生協や書店で新品を手に入れる人もいるのではないでしょうか。
また、大学生でなくても、資格取得や専門分野の最新情報を得るために「最新版を安く手に入れたい」と思う人や「この記述があるときに印刷された本が欲しい」と思う人もいるはずです。
今回は、「指定された教科書と全く同じことが記載されたもの」の入手方法をご紹介します。
まず、大学生が教科書を手に入れる方法
その前に、大学生が教科書を手に入れる方法を確認しておきましょう。真っ先に「メルカリ」などが思いつくかもしれませんが、コミュ強は他の方法で手に入れています。
1:同じ講師の授業でも曜日が違う人とシェア
必修を第一優先として、自分でスケジュールを組んでいく大学の性質上、同じ講義名が複数の曜日で開催されていることがあります。講師が違うと指定教科書が異なる可能性が高いため、シラバスで使用する教科書を確認してみましょう。
講師が同じであれば、だいたい指定教科書は一緒です。もし同じであれば、同じ講義名で異なる曜日・時間に受けている人とシェアすることができます。
授業後に誰が教科書を持つのか、授業が終わったら興味がないタイプと真面目に勉強したいタイプで別れれば良いですが、話し合いが必要なケースもあるかもしれません。最終的に教科書を持つ人が買って、借りる方が何らかのお礼をするなど、折り合いのつく形で交渉する必要があります。
2:先輩から譲ってもらう
一番定番なのは、同じ授業を受けていた先輩から譲り受けることではないでしょうか。担当の講師が変わらなければ、前年度と同じ教科書を使っていることが多く、講師もそれを推奨していることがあります。
しかし、デメリットとして、前年度と教科書の内容が大なり小なり変わっていることがある点が挙げられます。小さければ誤字程度の修正、大きい場合には内容そのものがほぼ違うことがあります。
それほど大きく内容が異なるなら講師も先輩からの譲渡を進めないでしょうけれど、ページ数が異なることはザラで、講師もそれを把握していません。しばらく授業についていけなかった……ということはよくあります。
3:メルカリ等で買う
人見知りの人、あるいは同じ授業を受けている知り合いがいない少人数の授業を取ってしまった、自分の教科書を手に入れたいといった場合によくあるケースとして、「メルカリ」などのフリマアプリで購入するケースがあります。
しかし、先輩から譲り受けるのと同様に、教科書の内容が全く違うことがあります。また、せっかくお金を買って出したにもかかわらず、書き込みなどがあって嫌だと感じる人も……。「マーカーあり」とあらかじめ記載している人もいますけれどね。
神崎的には「マーカーあり」のほとんどは、「勉強しているつもりになって多く線を引いて満足している人」「引きすぎて何が何だかわからなくなっている人」に多く、参考にならないどころか、勉強するのに視覚情報が阻害されて邪魔だと感じます。(的確に引いてあると逆に捗ってありがたいですけれど……)
図書館学や教育学(特に学校図書館や司書教諭など)は、社会人が必要に迫られて後から取りに行くケースが多いため、事前知識があるためかわかりやすいマーカーの引き方をしている人が多い印象ですね。神崎は割と故意にマーカーありの教科書を買いました。
大学指定の教科書と全く同じ内容の教科書を手に入れる方法
先輩から譲ってもらったり、「メルカリ」等で買ったりすると、授業で講師が使っているのと異なる教科書を手に入れてしまうことがあります。その理由として、増刷されて修正・加筆される前の本を買ってしまったことが挙げられます。
これを避けるには、「大学指定の教科書と全く同じ内容の、増刷された後の本」を手に入れる必要があります。確実な方法をご紹介します。
1:版と刷の違いに注目
まず、本の一番最後のページに必ず書いてある、書誌情報「版」と「刷り」の違いを確認しましょう。
「版」はほんの修正・加筆が行われた図書のことを指しており、図書館学的に言えば、1版(初版)・2版と版が違うと「全く異なる本」です。特に情報学など情報の更新が早い分野は、全く内容が異なることがあり、1版と2版でほぼかすりもしない本を見たことがあります。
「刷」は、当初購入されるだろうと想定して刷った本より多く売れたなどして、増刷された図書を指しており、1刷・2刷と番号が異なっても、内容が全く変わりません。
大学指定の教科書と同じ内容の教科書を購入したいのであれば、現在、何版が出版されているかという情報を得て、先輩や「メルカリ」等のコメント欄で、「版」の確認を取れば良いと言えます。
2:ISBNを確認してみる
大学のシラバスでは、ほとんど版の記載がありません。しかし、基本的にISBN+数字というよくわからない英文字が記載されているのではないでしょうか。オンラインショッピングでも、本の情報としてどこかに記載されています。
それが確認できる場合、ISBNを確認する方法があります。ISBNは「識別用に設けられた国際規格コード」であり、流通している本であれば、裏表紙の上の方に必ず記載されています。同じタイトルの本でも、版が違えばISBNは異なるので、同じであれば欲しい版の教科書であることになります。
「メルカリ」等で「IBSNはなんですか?」と聞いてもわからないことがほとんどですので、「本の裏表紙の写真もらってもいいですか?」「本の裏表紙に書いてあるIBSNの部分の数字、なんて書いてありますか?」と聞くことで確認を取ることができるでしょう。
コメント欄にメッセージを入れるのが苦手な方は、裏表紙もセットで写真を撮っている人も中に入るので、その人たちから探してみるのも方法です。
まとめ
アメリカの大学では、「Locolist」という同じ大学キャンパス内で教科書売買を行うアプリが流行っているようです。理由は、「同じキャンパス内で探したほうが効率的」だから。
しかし、版やIBSNを確認すれば確実に同じ内容の本を手に入れることができます。前年度以前の教科書を手に入れても必ず同じ内容が手に入るわけではないため、まどろっこしいことをしなくても良いのではないかと思います。
ネットでは掲載されていない情報でしたので、取り急ぎしたためました。ぜひ、中古での教科書・資格テキスト入手を諦めずお得にご活用ください。
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