クラウドソーシングの低単価化がなぜ起こったのか

※本記事は2015〜2016年ごろに執筆した記事を加筆を加えず再掲したものです。

【1】クラウドソーシングの単価が落ちた発端

近年、クラウドソーシングでは簡単な在宅ワークの単価落ちが問題となっています。年々、一依頼に支払われる報酬が減ってきているのです。その理由の根底にあるのが主婦の存在です。

今現在主婦になっている人の多くは、「アルバイトをするのは恥だ」という教えの元に育ってきました。また、そうでなくともアルバイトをしないでも生活できるような環境で育ってきました。その結果、働くことなく主婦になった人たちが多くいるのです。

【2】お小遣い稼ぎ目的ゆえの取り合い

現在は社会が変わって、共働きをする世帯が多くなりました。主婦にとって、子供を育てながら働ける在宅ワークというのは魅力的です。その結果、クラウドソーシングに主婦が流れたのです。彼女らは、自分が働くことの価値、自分の価値というものを分かっていません。

「ちょっとしたお小遣い稼ぎになれば……」と考えている人も多くいます。その結果、簡単な自分でもできる仕事であれば、どんな依頼でも片っ端から受け、取り合いをするような環境が生まれたのです。

2023年8月加筆:
ディレクターをするなかで、様々なライターの悩みをヒアリングしてきました。主婦だけでなく、自己免疫疾患や精神疾患等、特殊な事情により出社が難しい方、安定して働くことが難しい方が、1記事ずつこなせるライター職に魅力を感じ、参入している様を確認しております。「事情があるから」という負い目を持っていることから、かなり低単価で記事をこなしてきた方も多くみられました。

【2】需給バランスの崩壊

そうすると、依頼主は需要が十分あるため、少しでも安く済ませようとします。そして安くしていきます。それでも尚、主婦は仕事を取り合います。そうした循環が生まれた結果、どんどん在宅ワークの価値が下がっていったのです。

在宅ワークの多くは、完全出来高制で労働時間が変わりません。こうした価値の低下が起こり続けても法に触れることはありません。そして現在、時給300円、100円といった事が当たり前に起きてしまうようになったのです。

【3】解決方法は?

それを解決するには、主婦自身が自分の価値を知ることしかないでしょう。しかし、社会に出た事がない彼女らは、自分が社会で通用するとは思っていないため、例え安かろうと、賃金をいただける事を有り難いと思ってしまいます。

この認識を変えるには社会に出るしかないでしょうが、子供がいる以上それも難しいのです。

まとめ

悪循環によって単価下げに単価下げを繰り返し、初心者にとって儲からない職業となったのがクラウドソーシングです。今のクラウドソーシングでうまくやっていくには、何かしらの専門スキルを活かした仕事をしなくてはならないのかもしれませんね。

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