【考察】現実・真実とは何か科学する…これからの科学で必要なのは?

みなさんこんにちは! 神崎なつめです。

またなにやら変なことを考え出した神崎……といったところですが、これ、大学院の課題です(笑)

「現実とは何か」とだけ与えられ、ちょっと頭を悩ませたものです。

成績が確定したのでブログ用に再編成いたしました。ビジネスにおいても、お役立ちになかも……しれません。

【1】現実とは何か、真実とは何か

現実とはなにか。問われると非常に哲学的な質問のように思います。しかし、それは個人の感想を述べるだけで終わってはならず、深く追求する上で学問は重要です。

例えば、脳科学から人の認知を捉えることができるし、認知哲学などから、社会によって形作られる認知もあるでしょう。ここから、現実とはなにか追求していきたいと思います。

さて、現実と真実という言葉があります。この2つはどう異なるのでしょうか。

(1)現実……いま目の前に事実として現れている事柄や状態。
(2)真実……1.うそ偽りのないこと。 2.仏語。絶対の真理。

(出典:デジタル大辞泉)

事件の真相を明かす場合や自分の心情を吐露するなど、確からしい場合に「真実」という言葉が使われますが、我々が私生活において使うことはほとんどないでしょう。

多くの場合は、目の前にある「現実」や「事実」を語ります。人が真に真実にたどり着くなど、到底不可能と言えるかもしれません。

【2】環世界について

それぞれの生き物にはそれぞれの世界あり、環世界と呼ばれるものがあると考えられています。これを説いたのは、ドイツの理論生物学者ユクスキュルです。

彼は人間中心の見方を排し、動物には生活主体として認知し、働きかける特有の環境哲学があることを論じました。個々でそのとき必要なものだけを取捨選択して感じているという概念を指しています。1)

具体的な事例として、カタツムリは4ヘルツ以上のものが繋がってみえることがあります。また、モンシロチョウにとって紫外線は生殖に関わる重要な情報である1)ため、紫外線を認識できるが、人間には認知できません。

生物単位で見ても、それぞれの知覚情報は異なり、脳へ認識される現実が異なっています。

【3】人間の認知する世界

人編の観測空間は視覚や聴覚といった五感からの情報で構成されます。1)

しかし、同じ人間の中でも認知は個で異なります。分かりやすいもので例えると、音の周波数がそうですよね。モスキートーンが聞こえる人と、そうでない人とでは聞こえるものが違います。

また、色の見え方はもっと認知が異なってくるかもしれません。通常の人間に見えるのは3原色までと言われていますが、それよりも多い4原色を見ることができる人もいます。

逆に2原色の色覚しかない人もおり、それぞれでは見え方が全く異なると言われています。これらの人が、自分の見えている世界を共有するのは、極めて困難だと考えられるでしょう。

【4】男性脳・女性脳に関する考察

男性脳・女性脳という言われ方がされるものの、脳に区別がないことが言われています。しかし、確かに傾向として出ているのも事実だと考えられます。

例えば、男性脳と女性脳が多く問題になる場面として恋愛があります。浮気で悩む人の多くは女性ですよね。実際に、男性は4割が浮気脳だと考えられていますので、当然のことでしょう。

その理由に、男性は多くの子孫を残そうとする本能があるからだという考えがあります。脳に差異がなくても、性を授けられたときに与えられた役割に従って、人はプログラムが組まれており、その本能に従って行動することが考えられます。

また、最近はSNSが普及し『LINE』などを活用する人が増えています。しかし、女性はいつまでも話したいのに対し、男性は文字を打つのを面倒に感じる傾向があり、喧嘩が起こることも少なくありません。

こうした差異は、元を辿ると狩猟時代に遡れる指摘は多いです。このように、男女が異なる役割を与えられたことで、その役割を遂行できるよう、効率化された行動決定が無意識化でプログラムされていることが考えられます。

たとえ脳に差異がなくとも、与えられた役割や文化に従って、男女でも考え方に深い溝ができるのではないでしょうか。

【5】言語により生まれる認知と印象操作

また、言語も人の考え方や知覚を形作っているのではないでしょうか。

江村(2007)は『サピア=ウォーフの仮説(1921)』に基づいて考えると「母語によって、その話者の思考や概念のあり方が影響を受け、言語が異なれば認識や経験の仕方も異なるとされる(P.26)」3)と述べています。

発話に含まれる視覚・聴覚情報が一致、不一致していることを区別する能力は、すでに新生児から見られますが、一致性の検出は人工音声ではならず、人の音声のみで可能であり、これは人の音声が人の顔にマッピングされるというような、領域固有的な要素を持つことを示唆し、マガーク効果が知られています。4)

こうした研究から、運用する言語は思考やアイデンティティとも強く結びついており、その人の人格なども形成していることがわかります。

この言語は観念を作り出すとも考えられているため、これがカテゴリー化やステレオタイプを生み出しているのではないかとも推察できるでしょう。また、記者のニュースなどで見られる「こそこそと」なども主観でしかなく、印象操作が行われていますよね。

【6】現実とはなにか

となると、車の事故で起こる前方不注意も、その状況を目にした人にとって車があったことは現実となりますが、不注意を起こした本人にとってそれは現実ではないことになります。

ぶつかった瞬間に車を捉え、車が存在していたことが現実として表出するからです。

現実は人の認識する環世界が大前提としてありますが、その中でも文化的な要因や視点に大きく影響を受けると考えられます。

環世界で捉えられる現実というものがまず根幹にあり、大衆の影響を受け、「“車”というものにぶつかった」「“前”を見るという視点を持っていなかった」という認識を持つことができ、それを共通認識として生活において受け継がれてきていますが、個の単位で捉えているもっと小規模な現実も存在するのです。

個の認知が異なれば、面白いと感じる研究も異なるし、感じる感性も異なるでしょう。

【7】これからの社会で現実をどう作って行くか

最近はビックデータを用いたAIが実現していますが、人間が予期せぬ事態に落ちっている現状があります。

身近な例として、AIが独自の言語で会話を始めることなどが挙げられるかもしれません。

これをさらに超えて、人間の認知を超えたところで、機械が誤作動をはじめたとき、果たして人間は機会を停止することができるので消化。実装も大切ですが、人との認知を近づけるための研究も必要であると感じます。

また、脳を誤認させることができれば、人は空を飛び、魔法を使っていることが現実ごととして認識できるかもしれませんね。

例えば、今までのように当たり前のように、火をつけるためにつまみを横に回して火をつけただけでも、人があたかも魔法を唱えるための手順として動作を行なったと脳に刺激を与えれば、それは魔法になるのではないでしょうか。

あるいは、人の認知できない世界、例えば多くの人が認知できないとされる4原色の色覚も、機械によるフォローや、4原色の色感を持つ人の脳・認識の共有を行うことができれば、その世界を垣間見ることができ、真実に近づくことができるかもしれませんね。

こういったあらゆる人の夢を実現するための現実の作りかえ、操作は、科学の力と理論が重要になると考えられます。

【8】まとめ

 人間の現実の捉え方には、これまで学んできた学問なども大きく起因していると考えられます。

大学の日本語日本文学科を卒業した神崎は、数字の文字列に対して表面的な情報しか得られず、その記号が真に意味していることまで捉えられません。

もし、数的処理が得意な人が現実について考えれば、彼らは自然数な度数的な情報を用いた、もっと最深部までを追求できることでしょう。このあたりに、「現実とはなにか」を考える限界を強く感じています……。

参考文献
1)畑上到(2017)「環世界と新たな展開」『応用数理』日本応用数理学会、27巻、2号、P.49
2)福地 庸介ら(2018)「人間の環世界から見たエージェントモデル–AI Safety の実現に向けて」『2018年度人工知能学会大会32回』人工知能学会、1巻、P.1〜3
3)江村裕文(2007)「サピア=ウォーフの仮説について―文化その3―」『異文化.論文編』法政大学国際文化学部、8巻、P.25〜53
4)今福理博(2016)「乳幼児期における話者知覚の昨日及びメカニズムとその定型・非定型の発達」『京都大学大学院教育学研究科起要』京都大学大学院教育学研究科、62巻、P.1〜13

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