ライターは専門ジャンルを持つべき? 効率のいい仕事の入れ方は? 

みなさんこんにちは! 神崎です。

これからライターを目指す方やライターとして活動している人の多くは、「専門ジャンルを持って特化していく方が良いのか」という問題だと思います。

神崎自身も、編集からそういったアドバイスを貰っています。

しかし、ここでは、神崎が感じた率直な意見をお話しします。



【1】入り口としての専門ジャンルはあり

私の場合、記名ライターのとっかかりは需要のある恋愛記事でした。

需要のないものは募集が限られているため、書くものが決まっていない場合には、まずは記事配信が多い人気ジャンルに挑戦するのが良いと思っています。

メディアによっては、ライターとしてどの程度経験しているかという点を優先するところもあります。ですが、多くはそのジャンルで記事を書いた経験があるかという点を重視する印象があります。

ライターとしての経験が浅いなら、手っ取り早く専門ジャンルを作って、「そのジャンルを書くことができる」という信頼を得る方法も検討してみてください。

【2】そのうち来る収入の上限

有名なメディアでも、無限に記事を書かせてもらえるわけではなく、配信記事数が決まっていたり、予算に応じて編集部の方で調整が加えられていたりします。

そのため、1つのジャンルに絞っていると、どうしてもメディアの数が限られている以上、収入の上限が出て来る印象があります。

もちろん、気長に待てば新たに募集を再開するところもあるのですが、書きたい人が多いメディアほど、ライター枠が埋まるのは早いですし、抜ける人が少ないので、数年に1回しか募集していないところもあります。

また、単価アップがあるところも多いですが、ジャンルごとに概ねの相場があって、結局のところ上限というのが存在すると体験的に感じています。

たまたま需要があり募集が多いジャンルだった、相場が青天井のジャンルだったというなら問題ありません。

しかし私は上記の課題を感じて、新しいジャンルを開拓するようにしました。資格などを持っていると強い印象があります。

【3】ジャンルが淘汰されたときの不安がある

あまり考えにくいものではありますが、そのジャンルが社会で必要とされなくなったとき、自分はどこで食いつなぐのかという懸念は持っておいて良いように感じます。

例えば、ライターが増えすぎて、誰でもかける恋愛記事は必要とされなくなってしまう可能性もあります。答えのないお悩み相談は、AIなどに置き換わるかもしれません。

ジャンルを1つに絞りすぎていると、急に別のジャンルに移動することは困難なことがあります。ジャンルの特化のしすぎは、ややリスキーに思えます。

【4】ジャンルを絞ると金銭的効率は良い

といっても、ジャンルを絞ることで、金銭的な効率はどんどん上がるとも感じています。

やはり、それだけ知識が蓄積されていくので、深く考えずに記事を書くことができるようになります。

取材系の記事も、それに特化しておくと、「こういう内容はこの人に取材すれば良い」というのが見えて来るため、いちいちたくさんの人にアポイントを取る必要がありません。

しかしその分、脳の刺激が減って「飽き」の状態に陥りやすいので、なんとなく頭がぼーっとしたり、手をつける気持ちが湧き上がらないという状態に陥りやすいです。

【5】書籍での収益化を目指すならジャンル特化で良い

私の知り合いのライターさんにも、アラサーになって子育てを始めたのをきっかけに、記事執筆を辞めた人がいます。彼女は、自分のペースで書籍を書くようになったそうです。

今までの肩書きと専門知識があるため、書籍化もさほど困難を感じていない様子。

最終的な目標がWEBライターではなく、本を書くことなのであれば、ジャンルは特化していると強いように感じます。

あるいは、最終的にブログで独立しようと思っているライターも良いでしょうね。

【6】学術的な専門性は極めよう

あまり一般の人が書きにくい学術的な内容、高尚な記事は、記事単価も跳ね上がります。

メディアにもよりますが、その人に専門性が備わっていればいるほど、応じた原稿料が支払われることが多いです。

フリーライターは、腱鞘炎や頸肩腕症候群と仲良くしなければならない職です。安く早く書いて時給を確保するのも良いのですが、やはり文字単価が高い方が、体にかかる負担という意味では、結果的に良いと思います。

特殊な知識を持っているなら、それを生かしてどんどん専門知識をつけていくのは、ありだと思っています。

【7】1日に記事ノルマがあるものと納期のゆるいものを組み合わせよう

個人的な感想ですが、やはり1日に何本の記事を書くと決まっているメディアの方が収入が安定しますし、依頼本数も多いです。

しかし、フリーライターをしていると、体がきついときが出てくることもあれば、頭がぼーっとして仕事にならない日もあります。

こういうときに記事をこなすのは、本当にきついものがあります。熟練でも、1日に記事ノルマがありすぎると回せない日が出て来るのだそうですね。

神崎は旅行が趣味ですが、おちおち旅行にも行けなくなってしまいます……。

理想は、1日にノルマがあるものと、「1月に何本以上」「納期なし」など期日のゆるいものを組み合わせることだと思います。そうすれば、自分が可能な限りで働く理想的な環境を作ることができます。

【8】速報記事は入れすぎないようにしよう

速報ニュースは単価が高いところも多いですが、そのぶん、いつもトレンドを追いかけていなければならない精神的な負担が大きいジャンルです。

私の知り合いには、どうしても書くのがしんどい日もトレンドを追いかけ続けた結果、精神が病んでしまった人がいます。

私も速報を扱っていますが、平和なのは良いことではあるものの、刺激的な出来事がない日には書く内容がなくて困ってしまいます

速報記事は、入れすぎると負担が大きくなってしまう傾向があるため、注意が必要です。

【9】取材かコラムか

記事は基本的に、取材系かコラム系かに分かれますよね。私は、これに関しては、どちらかに特化させた方がいいように感じます。

コラムでも、人の体験談を書くようなものはありますが、一般の人にSNSでちょっと聞くだけでも記事になるので、さほど負担にはなりません。

しかし、取材となると、急に予定が入ったり、その日1日潰れてしまったりしてしまいます。その日に書かなければならなかったコラムがあると、かなりスケジュールが圧迫してしまうんですよね……。

私の経験的な尺度にはなりますが、私の場合に、コラムより取材記事の方が3倍くらい原稿料が高いです。その分、時間を多く費やすので、効率よく同じ字数のコラムを3本書くか、取材をするか相性で決めても良いように思います。

個人的には、コラムのみor納期なしコラム+取材or取材特化がいい気がしますね。取材系のライターさんは、合わせて編集の仕事をしている人も多いです。

まとめ

人それぞれ、やり方や合う合わないがあると思います。

今回はあくまで神崎の考え方になりますが、自分のスタイルを確立していない人は、ぜひ参考にしてみてください。

「ああした方がいい」「こうした方がいい」と言われることが多いと思いますが、結局のところ、専門ジャンルを持つか、どう仕事を回すかどうかについては、最終的に本人にしか判断できないことだと思います。



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