「マルク・カルプレスの逮捕、少年の書類送検」何が起きている

みなさんこんにちは!神崎なつめです。

仮想通貨(暗号通貨)関連に興味があってニュースが追えていない人は、「マルク・カルプレス(33)が捕まった?少年(18)が捕まった?何事だ。」と思っていることでしょう。

今日は、このあたりについて説明したいと思います。



ビットコイン大量消失事件とは

GOX(ゴックス)という言葉が流行する原因にもなった、マウントゴックス(MTGOX)事件。

このマウントゴックスは、取引所の名前から来ています。

この取引所は、2011年にマルク・カルプレス(33)に買収されており、2013年には、世界のビットコイン取引の約70%を占めるまでに成長していました。

しかし、2014年に、サイバー攻撃を受け、ハッキング被害にあったことから、ビットコイン約75 万BTCと、顧客が預けていた現金28億円が消失しました。

これにより、マウントゴックス取引所は破綻。

一連の事件で、嫁GOXした人もいそうです。

サイバー攻撃ではなかった?

当初は、サイバー攻撃とされていたものの、2015年に、マルク・カルプレス自身の口座残高を水増しした容疑で逮捕され、その後、業務上横領の疑いで再逮捕されました。

その後、保釈保証金1,000万を納付し、2016年に釈放されています。

そして2017年、初公判でマルク・カルプレスは、初公判で顧客から預かっている資金を使用したことについて否認。

2018年には、論告求刑公判が開かれ、検察側が懲役10年を求刑しました。

このときは、マウントゴックス社の元社長である、マルク・カルプレスが、顧客の預かり金講座からおよそ3億4,000万円を着服したとして、業務横領罪などの罪に問われていました。

一部無罪の判決で逮捕

しかし、15日、東京地裁は業務上横領と会社法違反については無罪と判決。

「貸付に当たるものであり、横領行為には該当しない」としました。

一方で、取引システム上のデータを書き換え、ビットコインの口座残高を水増ししたことは認め、「私電磁的記録不正作出などの罪で、懲役2年6ヶ月、執行猶予4年が言い渡されています。

18歳の少年が捕まったニュースは?

同時期に起きた仮想通貨関連ニュース。18歳の少年が書類送検された事件は、マウントゴックス事件とは無関係。

こちらは、モナコイン(MONA)を顧客から預かるサービスである「モナッピー(Monappy)」が営業停止中にサイバー攻撃を受けた件が関与しています。

このときは、モナッピーの「ギフトコード」の「短時間に大量送金する際に誤作動で複数回送金されてしまう」欠陥が悪用され、計8,254回のボタン連打によって、9万7,000MONAが詐取されました。

これにより、少年(18)は、この件で電子計算機使用詐欺と組織的犯罪処罰法違反(犯罪収益の隠匿)の疑いで、書類送検されています。

警視庁による仮想通貨流出事件の検挙は、全国で初めてであるとのことです。

まとめ

マウントゴックス事件はサイバー事件ではなく、マルク・カルプレス(33)が取引システム上のデータを書き換え、ビットコインの口座残高を水増ししていたために逮捕されました。

一方、少年(18)は、モナッピーの欠陥を悪用したことで、書類送検されています。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です