正しい将来設計の立て方

将来設計の方法

みなさんこんにちは! 神崎なつめです。みなさんは将来設計をしていますか? 

会社に勤める方もフリーランスも、今の仕事から、どう将来を作り上げていくか考えたことがありますでしょうか。 

考えたことがある人は、自身の描く将来は、今の軌道から考えたものでしょうか。もしくは軌道ではなく、将来なりたい自分を描いたうえで遡って、今は何をなすべきか考えるタイプでしょうか。 

この両者は、似ていて異なりますよね。どちらの方法が成功するのか気になりませんか?

今回は将来設計の正しい方法について、順を追って説明します。 



将来設計において大切なこと

まず「将来設計において大切なのは何か」という所から考えていきましょう。 

現代は沢山のデータで溢れています。 TVどころか、手にしている端末一つで、世の中の動きが分かる時代です。 

パソコンやスマートフォンがあれば、検索をかけて知識を得られます。そこで得られなかった知識は、 本を開けばさらに専門性を広めていくことが可能です。 

これらは原則として、ただ真実が伝達されています。 場合によっては、何らかの誘導が加わっていますが、実際にこれらに理由づけを行うのは、受信者である自身の感性でしょう。 

データという無機物のものに、人の主観が入ることで、初めて「理由」という形で人に浸透するのです。 

与えられた真実を受けて、それは良いものなのか、悪いことものか、はたまた理解できない奇行とするのか。 それは受け取った人次第でしょう。 

こうした、感性に基づいて自身の現在のあり方を理由づけできること。 それこそが将来設計の基盤となります。 そして、その真実への理由づけこそが自分自身の将来を決めるのです。 

マクドナルドから見る具体的な計画

漠然とした説明だと、よくわかりませんよね。ということで、こうした人の感性に基づいた将来設計で成功した会社の具体例を紹介します。

マクドナルドの歴史

アメリカから始まり、今では世界規模で展開するファーストフードチェーンにマクドナルドがありますね。 

今や世界のほとんどで展開され、同じような姿形をしています。 しかし、マクドナルドも、かつてはどこに行っても見られる存在ではありませんでした。 

ハンバーガーといえばアメリカの食べ物。対して、日本はハンバーガーを食べる習慣のない国。 にもかかわらず、第二次世界大戦後の1945年以降に特に知名度を上げています。

日本で受け入れられた理由

浸透した要因として、「スピード・サービス・システム」のキャッチフレーズと工場式のハンバーガー製造方法、セルフサービスの仕組みなどが挙げられます。 

マクドナルドは、スーパーマーケット同様に、セルフサービスを組み込み、内装を一貫し、メニューを画一化し、厨房を廃止。 中央を極めて安易にした設計にしました。 

この仕組みがどう、ハンバーガーの食文化のない日本に影響したのか?

マクドナルドを中心としたファーストフードは、食事内容から文化的なものを失わせ、文化的なものを感性に刺激しないのです。 

ハンバーガーの食べる習慣のない国でも抵抗せずに受け入れられた理由と考えられます。 

「人から見て企業・自分はどうありたい?」が鍵

マクドナルドは、「世界のどこであっても同じものが食べられる」を長所とし、世界の食事情を変えてしまいました。

今ではセブンイレブンに次ぐ、世界2位を誇り、年間15億食提供する規模です。 

なかでも日本におけるマクドナルドの店舗数は、アメリカの1万3609店舗(2003年現在)についで第2位となる3773店舗です。 

日本は近年、特に都市生活者は簡略化を好ましいと思っている人が多くなっているためでしょう。 簡略化を好む感性が、「スピード・サービス・システム」に適合した結果と言えます。 

このように、人の感性・価値観にうまく乗ることが、成功の秘訣の一つであることは言うまでもありません。

マーケティング分野で語られる消費者行動を見ても、「誰が」「なんのために」「どういう思いで」サービス、商品、はたまた行動選択をしているかを重視し、心動かされることがわかります。

自分という労働力もサービスのひとつと考えて、「企業やクライアントから自分はどう見えるか?」「どこが求められる要因か?」「あるいは、どうなれば魅力的であるか?」を客観視してみてはいかがでしょうか。

自らの思考を変える

マクドナルドの話に戻しましょう。

仮に、第二次世界大戦前の店員であれば、どのように将来設計をしたでしょうか。 

事実を元に、今からの軌道を将来に設定し、「文化にない食は、仕事として成立しない」と考えましたか。 

あるいは、「文化にない食は、食が売れない原因に繋がらない」と考え、「世界のどこであっても同じものが食べられる。」という将来から遡って今から何をするかを考えましたか。 

少なくとも後者の方が、仕事において理由づけをしていける可能性を持っていそうに思えませんか?  前者は、現状成立しているにもかかわらず、その可能性を絶ってしまっていますからね。 

実際のマクドナルドの考えは定かではありません。 

しかし、真実として今世界規模の展開をしています。そして、ハンバーガーを食べる習慣のない世界へ広げようと動きました。 

実際濃度機をみていえるのは、マクドナルドが自らの意思で、世界に店舗を持つことを選んだということ。 今の軌道から決めたものなどではなく、「世界中どこであっても食べられる」という自らが描く将来から、を決定したと考えるべきでしょう。 

このように、将来から遡っていくことは、将来設計において成功の鍵となります。

逆算でしかできない理由

なぜ遡ってでしか将来設計はできないのでしょうか。 少し考えてみてください。 

仮に、マクドナルドが真実から将来を想像したとします。その考えだけで答えが出せた思いますか。 いくら今の軌道に覗く将来があるかどうかを検討しても答えは出せないと思いませんか。 

その理由は、真実からでは、世界展開の完成も、失敗も、どちらも結果として考えられるからです。 「どのようにしていきたのか。」これをイメージできなければ、何も決定はできません。

だから、遡ってでしかできないのです。 これは、仕事において客層を定める理由と同じです。 自身が誰に売りたいのかを想像できなければ、商売戦略を行うことも、考えることすらもできません。 

自分の想像を広げて、それに向けて目標を設定していくことの大切さが理解できたでしょうか。 

まとめ

将来設計をしていくのであれば、まず「自身がどのようにしていきたいか」を明確にし、将来のためにどう段階を踏んでいくか、考えてみてください。 

そのために、会社・クライアントから見る自分を客観視しながら、自身の感性で理由づけを行い、思いに従って作り出していくことが大切です。 

自身の描く将来を、今の軌道から描いても、とりわけ変化の激しい社会の中では歪んでしまいます。今の軌道から将来設計するのではなく、描く将来に基づいて手順を組み立てていくことを心がけると、より良い生活ができそうです。 



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