みなさんこんにちは! 神崎なつめです。
「ねえ、ネタの図書館書かないの?」と言われて、「よしやるか」と筆を取った次第です。
とにかく仕事を増やしているし、現在いくつかのブログを持っているので、なかなか全部をうまく回すことはできませんね。
特に、ネタの図書館は雑記で色々と神崎のおもちゃにされている節があるので()
とまあ、ビジネス優先で色々と遊んでしまっている神崎ですが、ビジネスにおいて大切なマインドがあるだろう……ということを再三言っていると思います。
今回は、アドラーの主張から、ビジネスに必要なマインドを考えていきたいと思います。
優越感と劣等感のジレンマとは
優越感コンプレックスと劣等感コンプレックスというのを聞いたことがあるでしょうか。
2つの特徴をまとめてみます。
このように、一般的に、優越感や劣等感というものは、何においても邪魔になると言われています。
また、人というのは、できない人の周りに行けば優越感に浸れるものであり、できる人の周りに行けば、劣等感が生まれるものです。
つまり、相対評価で自らを価値判断してしまいがちなんですね。
しかし、それは良いことではありません。
相対評価は住み分けのバロメーターに過ぎず、自分を相対評価しても上手くはいかないのです。
ビジネスでは必ずしもマイナスにならない
しかし、ビジネスにおいて、必ずしもそうではないのでしょうか。
以下の事例でそれを確認して見ましょう。
事例:仕事の役割分担で適任者に役割を頼む
例1)「いや、私なんてとてもとても……」
例2)「当然できるわ。私に任せてよ」
例2の方が、ことがスムーズに行くのは言うまでもありませんね。
「私が私が」などと優越感コンプレックスで周りを振り回すのはいけませんが、周りが彼女を適任だと思っている場合に、かなり心強い発言だと思います。
ついて行く人にも安心感が生まれるので、うまく話が周りやすいですよね。
実際、神崎もこうした知り合いを知っていますが、社会人の交流の場に出るたび、彼の周りに人が集まってきています。
ただし、自分を過信して周りの意見を無視するようなことがあってはいけません。
何事も使いようなのではないでしょうか。
コンプレックスから脱却するには?
優越感コンプレックスや劣等感コンプレックスに振り回されてしまっている場合には、どのように脱却すると良いのでしょうか。
それを考える前に、上記のコンプレックスが生まれてしまう要因を考えていきたいと思います。
端的に言えば、アイデンティティの確立によるものですね。アイデンティティは失われれば、人としての確からしさがなくなってしまいます。
そのため、アイデンティティを作り上げて行く中で、これまでの経験によって、人は自分をダメ人間だと思ったり、最高の人間だと思ってしまうのです。
また、双方は、社会が気にかけてくれないために気に入らないという心理を持つ点で共通しており、それゆえに不機嫌になってしまいがちです。
ここから言えるのは、こうしたコンプレックスを持ってしまう人たちは自分だけに興味があり、「共同体感覚」をうまくつかめていないのです。
共同体感覚ってなに?
この掴めていない共同体感覚ってなんなのでしょう。
端的にまとめると以下のような例があります。
つまり、自分は他者と繋がっている、どこかと繋がっている……という感覚を持つことですね。
アドラーは、決して今まで出会った人に対してだけ言っているのではありません。
今まで会ったことがない他者、つまり日本人同士の繋がりももちろん差しています。
それだけではありません。地球の裏側の人、地球の全体、あるいは宇宙ひっくるめて全てかもしれません。
これらすべてが繋がって、地球が、宇宙が存在しているのです。
こんな感覚を持てている人なんてそうそういませんよね。だから戦争がなくならないわけですし……。
アドラーはなぜ「共同体感覚」を提唱したのか
あまりに規模が多く、説明されてもよく理解できない人が多いでしょう。
もしかすれば、彼がなぜこのように考えたのか、背景を探ると少し見えてくるものがあるかもしれません。
そこで、彼のバックグラウンドを少しだけ探ってみましょう。
アドラーは1870年生まれで、1937年に没しました。オーストラリア・ウィーン育ちのユダヤ人です。亡くなったのはスコットランドの講演中でした。
さて、彼には兄がいます。彼はスポーツ万能で、勉強もできました。
しかし一方で弟のアドラーはクル病を患っており、病弱でした。そこで彼は、将来の道を勉強で切り開くしかないと思い、ウィーン大学で医学の勉強をすることに決めたのでした。
大学の卒業後は眼科医になり、その後クリニックで内科を開いています。診察をしている内に、ハンディーキャップでたくましく生きる人々に出会い、彼らに感動を覚えます。
そして、コンプレックスが原動力になり個性になることを知って、このことが彼の優越感コンプレックスと劣等感コンプレックスの研究につながるのです。
そうした経験から、アドラーは精神科医になりました。その際、フロイトに弟子入りを果たします。
そんな生活を送る中、軍に精神科医として呼ばれ、重い傷を受けた人の面接で、戦地に行かせるか否かも判断していました。
それはアドラーにとって、キツイ仕事でした。できるだけ故郷に帰したい思いがあり、些細な病気でも見つければ彼らを故郷に帰してしまいました。
その中で、どうすれば人が戦わずに済むか考え、そこで考えに至ったのが、「誰も敵ではなく味方になればいい」というものです。
全員が友達など、なんらかのつながり感覚を持っていれば、攻撃する心を持たないということでしょうね。
まとめ
ビジネスにおいては、優越感コンプレックスと劣等感コンプレックスとうまく付き合う必要がありそうですね。
そのために共同体感覚を身についけて行くのも一つの方法になりそうです。
何年も会っていなくても、ふとしたときにクライアントやファンと繋がることができれば楽しいですよね。
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